僕の気分で、
色画用紙置き場を移動させることにした。
利用者からしたらホント迷惑な話だが、
僕の移動プランを実行すると
もっと他のものが置けるので合理的。
さて、このたび流刑の憂き目に遭ったのが茶色。
いままでは割と取りやすい位置にあったのだけど、
人気色の白がそこに割り込むことにより、
最下層のもっとも取りにくいところに島流しになったのである。
無論、利用者に配慮してのことである。
一番良く使う白を一番取りやすい場所に置くのは当然。
なのだろうか。
確かに茶色は不人気でちっとも在庫が減らない。
大してトーンの違わないオレンジはこのたびの模様替えでも
取りやすいポジションを死守したが、
オレンジに比べ少し地味というだけで、
茶色は最下層に追いやられた。
しかし、これは「利用者のため」という大義のためであって
茶色自体に何の落ち度があったわけでない。
ただ、生まれつき茶色だったというだけなのである。
僕は自分で移動させておきながら、
疑問を感じずにはいられない。
不人気だからこそ人気の場所に置いてあげるべきではあるまいか?
地味だからこそ目立つ場所においてあげるべきではあるまいか?
色調からすればオレンジの隣に置いてしかるべきではあるまいか?
白なんぞはどこに置いてもみんなの人気者だ。
いやたとえ茶色が白と同じスタートラインに並べたとしても
結果は惨敗なのは明白で、
公平に勝負しようと思ったら
茶色をちょっと前の方からスタートさせねばならない。
こういう積極的差別是正措置を
とり得るのが近代国家だし、僕はそういう政策を支持するね。
僕も茶色だからだ。