山村暮鳥「いちめんのなのはな」を思い出した。
3月に他界した祖母の、今日は四十九日の法要のために
再び滋賀の山奥に車を飛ばした。
思いの外早く着きそうだったので、途上、
道の駅「あいとうマーガレットステーション」に寄った。
ここではその大きさと艶に惹かれて
地元産の高級イチゴ「章姫」と「紅ほっぺ」を購入。
朝も早いというのに直売所は多くの人で賑わっていました。
農村地帯をゆらゆらカーブしながら走り抜ける
国道307号。
滋賀県では5月の連休が大体田植えと相場が決まっていますが、
もう準備のために水が張られた田んぼが広がる田舎。
そんな道を走りながら見つけたのは
ぽつりぽつりと点在する黄色い菜の花畑。
豚児も思わず「きれい」と漏らしていましたが、
密集する菜の花の黄色は非常に鮮やか。
大阪ではここ最近菜の花にお目にかかることはなく、
よく似た西洋辛子菜というのは堤防沿いなんかで見かけますが
こちらは僅かにくすんだ黄色。
僕は改めて、菜の花の明度の高い黄色を美しいと思いました。
ところで、休耕田に菜の花を植えるのは
レンゲみたいに窒素固定とかそういう意図があってのことだろうか?