陰陽座十周年記念講演『龍凰輪舞』なんばHatch
1.貘
2.百の鬼が夜を行く
3.癲狂院狂人廓
4.相剋
5.がしゃ髑髏
6.紅葉
7.陽炎忍法帖
8.甲賀忍法帖
9.鬼斬忍法帖
10.道成寺蛇ノ獄
11.鼓動
12.輪入道
13.組曲九尾～玉藻前
14.組曲九尾～照魔鏡
15.組曲九尾～殺生石
16.鎮魂の歌
17.龍の雲を得る如し
18.蚊龍の巫女
19.焔之鳥
20.鳳翼天翔
21.梧桐の丘
22.月に叢雲花に風
23.羅刹
24.亥の子唄
アンコール1
25.蒼き独眼
26.おらびなはい
27.喰らいあう
アンコール２
28.卍
29.にょろにょろ
アンコール３
30.悪路王
31.生きる事とみつけたり
……セットリストを振り返るだけでも壮観だ。
本当に二階指定席をとっといてよかった。
３時間４０分に及ぶ長丁場のライブ。僕は大半を座って過ごしました。
前の人が前半座っててくれたので助かりました（後半立って困ったけど）。
いつも端の席になる僕ですが、今回はホール中央という恵まれたポジションで、
ステージを真ん中から見下ろせるまたとない席を得られたのでした。
特に名曲「蚊龍の巫女」を生で聴けたのは感動で、
その迫力に胸が打たれました。
「永遠に往き返す人の過ちの潮 贖い其れすらも被せて…」
まさに、蚊龍から龍へと昇りゆくエネルギーそのままに、
突き抜けるような歌唱はライブで一層際立ったのでした。
そして、昨年もここで聴いた「道成寺蛇ノ獄」
長尺の組曲ですが、悲劇の物語に涙せずにはいられません。
「止まない雨を集めた 滾つ瀬に身を委す」
最後には本当に泣きそうになりました。
今回は通常のツアーにはされないような演出があり、
トーチに炎を灯したり、花火が炸裂したり、
楽曲をよりドラマチックに盛り上げてくれました。
白眉だったのが、「鎮魂（たましずめ）の歌」で、
これはＣＤで聴いてももちろん名曲なのですが、
本公演中最高ではないかと思うくらい、
素晴らしい歌唱でした。
僕は思わず「こんな凄い曲だったか？」と耳を疑ったくらい、
この曲は絶賛してやみません。
「いつか時は全てを浚い 光射すこの阜をまた幼子は駈けるだろう
寄り添い往く生き世は失せど 骨に咲く其の花に君が微笑めばよい」
僕はこのライブに参戦して、
まあいままでももちろん陰陽座の楽曲は素晴らしいと思っていたけれども、
その素晴らしさを幾重にも感じることができたのでした。
