結婚式イン琵琶湖畔 - RoseEnNoir午前零時

この日がついにやってきた。某国家機関に勤務する畏友、Uくん。秘密任務を負った彼は現在、日本中を転々とする生活をしています。昼夜を問わずこの世の闇を一掃しようと駆け回っているのだけれども、そんな彼がようやく辿り着いた安息の地、いや女性、つまり祝言を挙げることになりました。その報せを聞いて僕は我が事のように喜び、それ以来嬉しさのあまり眠れない日が続いていたくらいだけれども、今日結婚式に呼んでいただくことができたのでした。豪奢を好まない彼らしく、５０人限定で催されたその招待客のなかに僕も列せられたのが光栄の極みなのですが、琵琶湖畔のリゾートホテル、そのチャペルで式は厳かに挙行されました。そこここにディズニーのキャラクターが鎮座しているのはおそらく新婦の趣味、普段は無骨なダンディズムを追求する新郎との取り合わせがなんとも目新しく、あらためてUくんの「安息の地」がここに顕現したのだと僕は感慨深く眺めていたのでした。さて、僕はUくんに借りがあって、それは、４年前に僕が挙行した結婚式、三人しかいない僕の友人知己にそれぞれ兼務やむなしでさまざまな仕事を「無茶振り」し、たとえばU君には普段の任務で鍛えているからと、射撃の実演をして貰うなど突拍子もない企画をお願いしたのですが U君は快諾、式に華を添えてくれたのでした。そうした企画の数々は列席されたみなさんからも絶賛され、僕は自分がやったかのように鼻が高かったものですが彼もエアーガンの準備等随分と骨を折ったらしく、後で随分と申し訳ない気持ちになったのでした。いつかこの借りを返す日を僕は心待ちにしていたのですが、今日。僕にできることはせいぜい、記念写真を撮ることぐらいしかできないけれども、愛機ペンタックス K100Dを携え、３００枚以上写真を撮ってきました。帰宅してすぐプリント作業その他プレゼントの製作にとりかかり、ようやく発送準備が整ったところです。明後日には着くでしょう。心地よい疲労感とともに眠れそうです。