お土産に「きび団子」をいただいた。
僕はむかしむかしきび団子というのがおとぎ話中でしか登場しない
幻の団子だと思っていたのですが、
それが実際に販売されているということを知ったときは大層衝撃をうけたものです。
現在も滅多と口にすることのないきび団子ですが、
今でも「きび団子」についてあまり知らない僕は由来とかを調べてみました。
「きび」というのはサトウキビとかのきびかしら。
もしくは岡山の古名「吉備」かしら。
…という僕の予想は大方当たっており、
ウィキペディアにもそれを裏付ける記載がありました。
この「きび団子」について書くのは
実は、豚児は保育園で教わったらしき桃太郎のお話がいまherブームらしく、
なぜか「
これから鬼の征伐について行くならあげましょう」というフレーズを
好んで繰り返し愛唱するくらいの気に入りようで
絶妙なタイミングできび団子をもらったからなんですが、
同時に
桃太郎伝説についても今回いろいろ判明したことがありました。
実は、桃から生まれた桃太郎ではなく、
桃を食べたおじいさんとおばあさんが若返って?
そこに桃太郎が誕生したという回春のストーリー!があること。
さらに
ウィキペディアには以下のような記述があり、
「心理学的に解釈してみると、桃太郎は親元にいる間、父-母-子という三角関係の中で父母の愛が太郎へと注がれ成長していくが、大きくなるに従って父母と対等の存在となり三角関係が不安定になる。その反発が太郎をお姫様へ向かわせ、父性の影(shadow)である鬼を出現させたと言える。」
とあり、鬼ヶ島への旅は桃太郎の
自己実現の過程であると指摘し
「物語、劇中の雉とは上空から鬼が島を探る力(大人社会の矛盾弱点を突く感性の感覚)、犬とは激情的に鬼に食いついていく力(矛盾に満ちた大人社会に対する激しい感情)、猿とは鬼の館をよじ登り門を開ける賢さすばやさ(問題の行き詰まりを開く直感的な判断力)を象徴している。
(中略)
「4つの力とは心理学者・
ユングの言う心の4つの力、思考、感情、感覚、直感であり、
ユングは思考は感覚に対峙し感情は直感に対峙すると述べている。桃太郎を取り巻く犬と猿と雉の存在は
ユングのいう4つの能力と呼応する」
と、一見こじつけのようにも見える分析に僕は大層感嘆したのでした。