不動産業を営むTくんが所有しているという
琵琶湖畔に佇む別荘にお邪魔してきました。
「別荘」というと僕の中では限りなくフィクションに近い代物で、
サスペンスドラマの主人公とかスネ夫とか
空想上の限られた特権階級の人たちにしか許されない遊びだと思っていたのですが、
Tくんもそれらの仲間だったらしく、僕は驚きを隠せなかったのでした。
しかし、琵琶湖畔といえば僕の庭のようなもの、
僕の知る限り琵琶湖の周辺には切妻で母屋があって田の字平面の民家が
点在するばかりで、まあそれらをリノベーションしてちょっと
別荘然とさせているのかなあ、ぐらいに思っていたのですが、
クルマで4時間(道が混んでたし休憩も含めて)到着したそこには
目を疑うような、「これぞ別荘」というか、
コテージ風の洒落たログハウスが鎮座しており、
その一帯は山の斜面を別荘用に造成した特権地区みたいになっていて、
およそ田舎の日常生活感をシャットアウトした特権空間を演出していました。
「すげえよT。これマジ別荘じゃん」
「まあ一応別荘だからな」
「すげえよ暖炉があるぜ」
「石油じゃ雰囲気出ないだろ」
「これ(土地と建物)よお、高かったんじゃないの」
「まあ大したことないさ。××年の○○の時に、
△△社が法人で契約してたやつを手放すときに、
うまいことたらしこんで□□円で譲って貰ったよ」
「マッジでえ。それってインサイダー取引?」
と、僕はTくんの不動産的な技量にほとほと感心しつつ、
カントリー風を模した様式的な室内を物色しまくりました。
高台に位置するため窓からは遠く琵琶湖を望み、
夏にはオープンテラスでビールを呑みながら花火も鑑賞できる絶景。
これらを独り占めするTくんはやはり特権階級です。
僕らはここでバーベキューを堪能し、
シチュエーションも相俟っておいしい肉を味わうことができました。
京阪神からも割と近く、
春は桜を見下ろし、夏は琵琶湖で泳ぎ、
秋は紅葉に囲まれ、冬にはスキーなんかもできるので
年中利用することができます。
こんな別荘ライフに憧れちゃうね。