フランス革命の省察 ラヴォアジェという人
平野啓一郎『葬送』を読んでいて、
ちょっと時代背景も理解しとかなきゃな、ということで
作品の時代設定より少し前になるんだけれども、
フランス革命のことについていろいろ調べてみた。
面白い話がいっぱいあったんだけれども、
なかでもびっくりしたのが、
化学の教科書なんかに出てくるラヴォアジェという人のエピソードでした。
教科書に載るくらいだから偉い人に違いない。と思っていたら
この人はギロチンで処刑される、という終焉を迎えたと書いてあり、
およそ科学者らしくない最期だったようです。
しかし、科学者らしいというにはすこし過剰すぎるエピソード、それは、
「首を切り落とされてからいつまで意識はあるのだろうか?」という問題に、
「切り落とされてからできる限り瞬きしてみるから計っててね。」と、
自らの処刑をも実験の材料にしてしまったという恐ろしい強者です。
見上げた学者魂です。