RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

魑魅魍魎が夜を行く 陰陽座大阪公演

人生最高のライブだった…。

昨日、なんばHatch陰陽座のツアー「魑魅魍魎が夜を行く」

千秋楽公演に行ってきました。

MCのなかでも「これは伝説に残るツアー、略して『でんせツアー』みんなに語り継いで欲しい」

とあったように、まだ興奮冷めやらぬ僕は思いつくまま感想を書いとこうと思います。

なんばHatchに行くのは二回目なんですが、

今回は2階指定席を選んでこれが正解でした。

オールスタンディングが普通ではあるんですが、

ずっと立ってると疲れちゃうので時々座って休憩できるいす席はナイス。

しかも、なんばHatchの2階席はそこそこ見通しもよく、

ステージの様子がよく見えました。

また、1階席のヘッドバングしてる様子とか扇子がひらひら舞うのが

よく見えてこれもよかったです。

最近はロックバンドのコンサートにもけっこういろんな年代の人が

いるのは珍しくないですが、4年前にライブに行ったときと比べて

だいぶ客層が拡がったように思います。

さて、公演の内容ですが、セットリストは

入魂のNEWアルバム、略して「ニューアルバム」から全曲、

あとライブ定番のスラッシュメタル系の曲や「お祭りソング」を

後半に配するという感じでした。

ニューアルバムでは、是非生で聴きたいと思っていた

長尺の組曲道成寺蛇ノ獄」が聴けたのはラッキーでした。

この曲は、今昔物語に出てくる道成寺の話からできた曲ですが、

悲恋の物語を主人公の怨念と裏表にし、

起伏のある組曲形式で綴られています。

CDでももちろんその表現力に圧倒されるんですが、

ヴォーカルの黒猫さんのライブパフォーマンスも相俟って、

実際に生で聴いたら鼻水が出そうになりました。

シングル「紅葉」からこの曲にかけてが僕のなかでは

ライブ一番の見せ場でした。

アンコールがなんと5回もありました。

4回目のアンコールの時には

「以上をもちまして、本日の公演を終了……」というアナウンスが

流れたので、まさかもう終わりだろうと思いながらアンコールしていると

そのまさかでメンバーが登場したので驚きました。

隣の人、帰っちゃってたよ…

千秋楽ということもあってか、本当に得をした気分というか、

メンバーのサービス精神に感謝です。

実際にギターをちょっと弾くので、楽器隊の人たちの

演奏にも注目していました。

狩姦の速弾きはもはや曲芸と呼んだ方が相応しく、

僕の席から見るとライトハンドでのタッピングもギターを

なでなでしているようにしか見えないぐらいです。

先日陰陽座の楽譜を買ったんですが、

こんなのは一生コピーできないと思います。

もう一人のギター、招鬼も同じくなんですが、

二人のツインリードはまるでハーモナイザーを使っているようにぴったりで、

これはもう素人には理解できない次元です。

瞬火のベースはやたらスライドが多く、低音で

「ぐおん」とか「むおん」とか度々挿入されます。

楽譜の解説にも「指の皮が鍛えられる」とありましたが、

確かにそうです。僕はあんなことをしたら血が出そうなので、

あまり移動させないようにしたいんですが、これも

一生コピーできそうにありません。

ところで、ステージを見て最初にビックリしたのが、

マーシャルアンプがなんと横4個×縦4個という膨大な数

積まれていたことで、その壁がステージ両側に屹立する姿はなんとも壮観でした。

あとでMCでそのことが触れられて、プロモーターのウドー大阪によると、

スレイヤーの3×3を抜いて新記録だったそうです。

ものすごく電力を使っているんだなあ。と僕は感心していました。

前に来たときは気づかなかったのですが、なんばHatch

音響設備も良く、ヴォーカルのエフェクトも凝ったりしていてそんなとこも

いい感じでした。途中、ちょっと声が割れてしまうとこがあったのは残念だったけど…

たぶんメタルバンドには珍しいと思うんだけれども、

リーダー瞬火は非常にMCが饒舌です。

ひたすら観客への感謝を繰り返すのがこの人の特徴ですが、

終盤は大阪への郷土愛を何遍もアピールされてたお陰で、

ヨソ者の僕も大阪が大好きになって帰りました。

今年のライブはこれで終了ですが、

来年は結成10周年ということもあり、またどんな活躍が見られるのか

楽しみです。

僕もちょっとギターやベースを練習します。