「ホワイトカラー・エグゼンプション!!」って、
名前のようですが、マンガの話ではなく経済の話題です。最近のね。
ウィキペディアより
「一律に時間で成果を評価することが適当でない労働者の勤務時間を自由にし、
有能な人材の能力や時間を有効活用する」ことを趣旨とする、未導入の制度。
乱暴に解釈すると、「労働時間はともかく成果次第で決めようよ給料」という感じでしょうか。
わかりやすい影響でいうと、例えばこれが導入されると、
いままで支払われていた残業手当なんかは、個人の裁量範囲内の労働として、
支払われなくなるんですよね。たぶん。
えっそれって大変じゃん!って一介のサラリーマンである自分も騒がないと
いけないのですが、悠然と高見の見物をしているのは、
ウチの会社では既に導入しているからです(何十年も前から)。
前にも残業の多さをこのブログで愚痴ったことがありますが、
じゃあ結構残業手当で儲けているのかというと、一銭もそんなものはもらったことが
ありません。
ただ、ウチの社では残業手当の代わりに全員に一律給料の数%を「調整額」として
支給しています。
つまり、これだけの成果を出せ。という目標が予めあって、できる人間もできない人間も
全員がそれだけの成果を出すという前提で調整額を前払いしているわけです。
それはそれで合理的ですし、全員が同じ成果を出さなければいけないので
サボりを許さない公平な労働契約とも思うのですが、これは果たして合う人合わない人が
いると思います。
「ホワイトカラー」はその働き方に裁量性が高く、労働時間の長さと成果が必ずしも比例しない部分があると
昔の日経連の報告書にあるらしく(またウィキペディアより)
これは本質を突いている一文だと思います。
長時間会社にいるほど成果が上がるのなら、今頃自分は
社内でも一二を争う営業成績をあげているはずです。
でもそうじゃないのは、ウチの会社が、上にあるような「ホワイトカラー」的な
業種だからです。どちらかというと個人プレー的な要素が多く、
自己裁量の範囲が多いといえばそうかもしれません。
だから必死で「一定の成果」を出すべく長時間努力しているんですが、
どうもこの働き方が自分にそぐわないというのは前にも書きました。
よく学校の先生なんかが、「結果よりも、それまでの過程が重要なんだ」と
言いますが、これはなかなか大きな問題です。