京都大学にはこれまでにも何度か足を運んだことがあるのですが、
このたびひさしぶりに行く機会が訪れて。
京都駅から市バスに揺られて30分。
日本が誇る最高学府だけあって、やっぱりいつ来ても
キャンパスにはアカデミックな空気が満ちてるなあ……
学生の頃を思い出しつつ教室で試験を受けました。
学生の頃の思い出ですが、京大生の人と直に接して、
「ホンマすごいなあ」と実感したことがあります。
京大の学園祭に、政治哲学の研究で有名になりかけてた人が
講演に来られてて、冷やかしに聴きに行ったことがありました。
なかなかに難しい話で、一生懸命聴いて半分程度うんうんと
頷ける話でしたが、「ロールズの正義の二原理が…」といった
マニアックな話題に、京大の人がどんくらい食らいついてくるのかと
様子をうかがっていました。
そもそも、講演の人選自体、有名になりかけの人を探し出してくる
着眼点が立派ですが、「原初状態の定義が…」なんて小難しい話なのに
講堂もいっぱいになるくらいの聴衆が詰めかけているのがびっくりでした。
最後に講師の人に質問コーナーみたいなのがあって、自分もいくつかメモを
書いて渡したんですが、そんな自分の質問が恥ずかしくなるくらい
京大の人はハイレベルな質問を次々にぶつけられていて、この人らすげえ。
と改めて格の違いを見せつけられたものでした。
いまは、仕事に追われるだけの暮らしを余儀なくされていますが、
もし一年間くらい休みが貰えるなら、また、講義を聴いて本を読んで、
論文を書いて、という生活も悪くないなあと思うのです。