RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

礼を言うのはむしろ自分の方で…

ウチの会社に、地元の公立中学校の生徒さんが

一週間の職場体験学習に来られていました。

中学生ぐらいの子どもさんとはあまり接する機会がなく、

「いまドキの子ら(また雑な括り方…)

ってどんな感じなんやろ……?」と、

年寄りじみたことを考えてもいました。

さて、ウチの課にも見えられた生徒さん、

「いまドキ」という浅薄な思い込みみたいなのを覆す、

礼儀正しくしっかりした人たちで、軽く驚きもしました。

最初は緊張も手伝ってのことだったと思うんですが、

最後までしっかりされていたのも立派でした。

なにより、肝心の仕事の方も、一生懸命でした。

真面目な接客態度から、お客さんの

評判も非常に高く、「また来てくれるの?」と聞かれることも。

一応指導する立場の私は鼻が高いものの、内心は、

一本とられた。という心境。恥ずかしながら、教えている

自分の方が教わるようなことも多々、ありました。

中学生の彼らが見せてくれた純粋さとか、ひたむきさとか、

多分自分にもあったのかもしれないけど、忘れてしまったものを

見せられた気分です。そうした彼らの見ている前で、私も

手本を見せようと肩に力が入ったのは、言うまでもありません。

もちろん、このような真面目な生徒さんもいれば、

逆に、やる気を引き出すのに苦労する生徒さんもいることでしょう。

ただ、私が実感したのは、この中学生の「職場体験学習」が、

彼らだけでなく私たち大人にとっても、

得るものが大きいということです。

こうした、中学生の職業体験プログラムのようなものが

全国に広まったのは、おそらく、震災後の神戸の中学校が行った

有名な「トライやる・ウィーク」の取り組み以降だと思います。

ぜひ、このような企画をもっと盛んにしていってほしいなあ、と

陰ながら思いました。

職場体験学習の最終日、お客さんも交えてサプライズ的な

お別れ会を催したのですが、渾身の出し物を連発して

感動の裡に終えることができました。

こっちが一本、とったかな……?