や、これは新たなビジネスモデルですよ。いまのうちに商標登録しとかないと……!
「ネット葬式」&「ネット霊園」
「二葉亭四迷みたく、『葬式無用』がいいなあ」なんて話をしていました。
自分の葬式をどうするとかお墓をどうしたいとかいう話は、
有名人の死去が報じられたときなんかに出てくることも多いと思います。
その他飲み屋でとか、割とよく耳にする話題ですが、みなさんこうした問題を
どこまで真剣に考えているでしょうか……?
今回はそんな話のなかで、半分真面目に考えた「ネット葬式」&「ネット霊園」
お葬式をネット上で行うというアイデアです。クリックしてお焼香、お悔やみの言葉を
キーボードで叩き、読経を動画配信し、香典はネット決済……という。
全てネット上で行う訳ですから、当然に費用は恐ろしく低コストで済みますし、
何よりもご遺族、参列される方々の物理的な苦労が激減します。
「ネット霊園」は、遺骨の墓地(もちろん実体のある)以外の埋葬は認められて
いないため、完全には実現不可能です。ただ、お寺などにお骨を預け、
墓石自体をネット上に構える、といったことは可能ではあるまいか……?。
調べてみたら、後半部分はもう実際に運用しているサイトを発見して驚きました。
このサイトでは、お墓参りをして献花もお供えもできるし、掲示板のような形で
記帳もできます。半ば冗談のようですが、実際にここにお墓を立てられている
方もすでに結構な数で、記帳もきわめて誠実になされています。
で、ネットで葬式→埋葬、その後の供養までサポートするというのが
新しいビジネスモデルの提案です。もちろん、空想の域を出ませんが……
冠婚葬祭といったセレモニーから、無駄というか不合理性を極端に削ぎ落とすと
こうなるといった仮想です。でも、私たちが当たり前のように信じている形式というのは、
もしかしたら結構脆いものかもしれません。
例えば、ここ数年で「キャッシュレス」は格段の進化を遂げましたが、
20年前に、一般人が何百万円という巨額の遣り取りを、パソコン&電話線を介して行う、
といった提案をしたら果たして素直に受け入れられていたか……?
いまは普通にネット専業銀行に預金し、決済するということが行われています。
その安全性は十分に多くのユーザーが証明していますが、いくらそうした合理性を
訴えたところで、「感情」の面で通帳を捨てきれないという人はまだまだ多いと
察せられます(「ネットとか、そんな実体のないものに大切なお金を預けるなんて……!」)。
ただ、キャッシュレスの普及に反比例して後者のような人が減少しつつあるのも事実。
「ネット葬式」に対する拒否反応というのは、現在ではきわめて常識的な反応といえます。
しかし、頑なにいま信じている思い込みは、何かの登場をきっかけに崩れるかも。
案外、遠くない未来に実現するビジネスモデルかもしれません。