http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/20060919
作家・平野啓一郎さんのブログが開始されてしばらく経ちましたが、
ここ三日、毎日更新されていてうれしいかぎり。
著名人の方のブログには、有名な古田選手のブログのように
読み応えのあるものから、いつ更新されるとも知れずぱったり途切れて
消息が明らかにならないものも多くありますが、ぜひ前者のような
人気ブログになってほしいです。
今回は、「テレビ」を「テレヴィ」と表記する氏の考えが明らかにされています。
前にエッセイの文章で眼にしたときに一瞬ドキリとして、でも新鮮な響きで
気に入ったのを覚えています。
ブログを拝読すると、なるほど我々が「定着している」と思いこんでいるものが案外誰か
(ここで言及されているのはマスメディア)の恣意的な操作によるもの……、というのは
頷ける意見に思えました。
前に「文明の憂鬱」で、「森鴎外」の「おう」についての表記について論じられて
いましたが、この例にあるような新字体と旧字体の混在とか、今日では当たり前のように
なっているのですが、そうした曖昧さを気持ち悪く思うかそうでないかで、
その人の「言葉に対する態度」というのが明らかになるのでしょう。
私も思わず襟を正した評論でした。
さすが、言葉を扱う職業の方だけに、こうした話題はとくに舌鋒鋭く論じられています。