RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

一斉授業

二枚の写真。

一枚はどっかの中学校で撮影したのだろうか、

なんか書いてる黒板を前に生徒らが黙々と勉学に励む

一斉授業のよくある一般的な日本国の風景。

もう一枚は某外国の学校らしい、

十数名の生徒が円卓に座りそれぞれがノートPCを前に

ディスカッションをしている、これは一般的かどうか知らないけれど

某外国の風景。

これはツイッターリツイートされていた記事であり、

引用者らはこれらの写真を比較し、

「ほほ。これが文明国と後進国との違い。

本邦の教え込みで退屈な授業に比べ、彼らは自ら問題を発見し、

互いに協力し問題を解決するという主体的で前向きな学習。

彼我の差はことほど斯様にも拡大していることよのう」と

嘆いたり称揚したりしているのであった。

僕はこういう偶然の一場面を切り取ってそれが恰も

全体であるかのように表現する手法には悪意すら覚えるのだけれども、

某国でディスカッションオンリイの授業がされているかどうかというのは

さておき、

勉強って学生同士が何か話し合って前進するものだろうか。

彼らは確かに何かを話し合っているが、その前提となる知識は

どこで得たものだろうか?

例えば、

「高年齢者の労働条件について」という内容でディスカッションするには、

当然に雇用保険や年金といったことについての基礎知識の共有が

先ず必要になる。

では彼らは高年齢者雇用給付金とか老齢厚生年金とか併給調整とか、

そういう一々のトピックスはどうやってディスカッションしたのだろう?と

意地悪く聞いてみたくなるのである。

ちなみに僕はディスカッションする相手も友達もいないので、

独りでテキストに向かって先の単語を学んだ。

勉強とは孤独で地道で退屈で、辛いものではないだろうか?

写真の彼らのように、何人かでわいわいやっただけで

社労士に合格できるほど、甘いものではないと思った。

昨日は耳鼻科だった。

疲れた。