RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

運動会

豚児豚二を連れ

近所の小学校に運動会を観に行った。

毎年散歩がてらに出かけているが、

小学生児童らの競技や演技やら観ていて楽しいものである。

豚児は再来年の予習も兼ねている。

小学校の運動会というと、

どうしてもダンスやマスゲームや舞踊といった団体演技が

最もカメラも集まるしメインに置かれがちである。

また、親としては

「かけっこで一番になってこい」と

個人走の順位に拘泥したりする。

無論、いずれも重要であるが、

ツウは障害物競走や綱引きなんかの

団体競技を見物するのである。

小学校のお子さんをお持ちの方や

あるいは小学校時代の記憶が自身におありの方は

分かると思うが、

「運動会の練習」といえば即ち団体演技の練習をさすのであり、

団体競技の練習時間など上の1割にも満たないのが通例である。

しかし、実際のところ、

得点の総合計で紅組白組の勝敗を決める運動会にあっては、

団体競技の出来が勝負の分かれ道なのである。

団体演技は得点の加算対象ではない。

個人走も勿論手抜きは出来ないが、

短距離走のタイムなどそう簡単に縮まるものではない。

せいぜい、号砲反応のトレーニングをするのが関の山だろうし、

全体の底上げをするにはコストがかかりすぎる。

その点、「玉入れの経験が豊富だ」といった小学生はあまりおらず、

団体競技は児童の経験による差が少ない。

スタートラインが同じな上、

みんなが団体演技に気を取られがちな運動会にあっては

ちょっとした努力で大きな成果を得る可能性があるのである。

今回はその視点から、

6年生児童による騎馬戦を考察してみた。

両陣から一騎ずつ出て戦う「一騎打ち」は、

騎馬の機動力とかそんなのはあまり問題でなさそうで、正直なところ

「(背が)高い方が勝つ」としか思えない。

問題は、全騎による「乱れ打ち」である。

これはまだ洗練される余地がかなりあるように思った。

少し調べてみると、いろいろな戦術があるようだ。

「背の高い騎馬」「足の速い騎馬」を編成し

囮を作る、といったものもある。

かなり複雑だが実戦で使えるのだろうか。

とにかく基本は、

「単騎で行動しない」である。

これに尽きる。

日本人はとかく「卑怯」の名の下に

戦略的に相手を追い詰めることにあまり熱心でなく、

サシやタイマンの決闘的な勝負を称揚する

(なので一騎打ちの文化が未だに残っている)。

無論、いじめ等は論外であるが、

ルールに則った勝負の場では、

その枠内でいかに勝つかその一点に集中しなければならない。

相手が一騎でのこのこやって来たら

二騎で迎え撃てばよいのである。

それだけである。

まだ運動会当日を迎えていないキッズは、

このセオリーを頭に叩き込んで本番に臨んで欲しい。