自筆証書遺言
土日月、と葬儀の準備片付けに追われて疲労困憊した。
葬儀にかかわる仕事だけならまだしも、
ウチは豚児・豚二がその間どこかにいってくれる。というわけでは
全く無いので、もれなく豚児・豚二の世話も並行して行わなければならず、
僕は分裂するかと思った。ていうか、
葬儀用と子守用に分裂できたら便利だったのだが。
残念なことだが、僕は葬式を行うたびに、
遺族を限りない消尽の裡に呑み込む葬儀。というのは一体何なのか。
というのを考えては溜息が出る。
やっぱり、僕自身が消滅したら、白州次郎のように
「葬式無用」とお願いしたい。ていうか、
消滅してからでは遅いのでいまのうちに言い遺しておかねばならないけど、
こういうブログに書いた遺言。というのは法的拘束力があるのだろうか?
一人ツッコミは薄ら寒いが、
答えは「ない」。
証人をつけない最も手軽な自筆証書遺言の、条件を満たすにはその名の通り
僕のきちゃない「自筆」であらねばならず、さらに僕の署名・押印、
そして作成日付が明記されていることが必要である。
そもそも、僕がここに書いていることの全てはフィクションであり、
ちょっとホントっぽいことを書いていてもそれはかなり事実を脚色している。
ものなので、上記の「葬式無用」という意思は恐らく何の実効性も持たないだろう。
だから、本気で何かを言い遺したいときには、ここでぶつぶつ呟くのではなく
公正証書遺言にしてちゃあんと遺そうと思う。