今日は土曜日だが、
会社の販促イベントの手伝いに
休日出勤してきた。
このイベントは地域住民の懐柔、いや
利益還元と社会貢献のために行われるのだけれども、
豚汁とぜんざいを振る舞い、
そして餅を配るという
なかなかに日本的な催しなのである。
わざわざ「餅」を強調したのには意味があって、
政党が所属議員に配る資金を
「モチ代」と称したりするような裏の意味を包含し、
まあ縁起物である餅について関心があったからである。
配る餅はもちろん、既製品や機械でついたやつではなく、
臼と杵を用いた餅つきによるものである。
面倒なくせにわざわざこんな大仰な道具を用いるのは
なぜかというと、
言うまでもなく動作が派手でパフォーマンス度が高いからである。
クールポコというお笑い芸人の人は、
餅つきの真似をするのが決め台詞とセットになっていて、
僕はそれをＴＶで観るたびにげらげら笑っていた。最近観ないが。
この、餅つきという行為はある種、祭礼や神事のような趣がある。
隣ではどんど焼きと称して（燃やしているのは薪だけだが）、
もうもうとたき火をしていた。
この販促イベントを企画した人は随分古風な思考の人だなあ。
と考えながら僕も豚汁の鍋を運んだりしていたのだけれども、
地域住民にとってはなるほど馴染み深い発想なのだろう。
もっとも、僕がイベントを企画するとしたら
こんな内容にはしないけれども。
寒いし雨も降ってきたが
無料イベントだったのもあって集客は上々だった。
妻と豚児には留守番をさせた詫びに
「和食さと」に連れて行った。
３人で１５００円の夕食だったからまずまずだろう。
