RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

託児スペース

今日は今年度初めての販促イベント。

幼児向け知育玩具をホールを借りて宣伝するんだけれども、

対象がF1層のママさんということもあり、

託児スペースを設けることになった。

いつもだったら世話係は派遣の人とかにアウトソーシングするけど、

今回は経費削減と単に忙しくて発注できてなかったこともあり

急遽ヒマそうな人間、つまり僕に

「オマエ行って面倒見てこい」

「えー。オレ子どもとか苦手ですよ」

「聞けばセンセイの免許を持ってるそうじゃないか」

「でも『高等学校 商船』ですよ」

「高校生に比べたら幼児なんてチャラいだろ」

「手当、出ますよね」

「無いね」

と、向かった先は託児スペース。

現場チーフの話によれば、

短時間だし「ミッキーと愉快な家臣たち」みたいな

幼児向けDVDをつけて置くだけで目は釘付け、

僕は横でガムでも噛んでればいいよ。とのことで

ちょうどテクノストレス症候群になりかけの僕には

いい休憩。

ではなかった。

やってきたのは愉快な幼児、

ではなく

ちょっと世間が斜めに見えだしたローティーンの少年少女たち。

なんか雰囲気が違う。

「あんた誰?」と出し抜けに少女。

「君こそ先に名を名乗れ」

「だっはー。ちょーきんもー」

「無礼な奴。何しに来た」

「パン職やろー。大学出てるんー」

「だから何なんだ」

「パン職やからイベントとか出られへんのやろー」

「その言葉、そのまま全国に向けて叫んでこいよ」

「はー。きんもー。イミわからん」

「まあ、こんな君に言われたら僕もどうしていいかわからない」

…そこまで言い放ったら隅で誰かとこそこそ何か言い出したので

放っといて僕はミッキー家臣のDVDをつけに行った。

その時点で既に託児スペースはほら、よく聞く、

「学級崩壊」っていうのかな、

そんな騒然とした感じ。

「だはー。つまんねー」

「なんでお白州にミッキーがでてくんだよ」

「チョーオモンナ」

……ていう感じで、ミッキーさんはカタ無し。

本当にディズニーランドは老若男女に人気があるのだろうか?

託児スペースは混乱の裡に閉じた。

パソコンとはまた別の疲れに襲われる僕。

学校の先生とかは本当に大変なんだろう。