RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

『エンゼルバンク』三田紀房

ドラゴン桜』で有名な三田紀房さんの、 現在連載中のマンガ『エンゼルバンク』 最新刊の7巻を買って読みました。 就職をテーマにした『銀のアンカー』も併せて読むと良いのだけれども、 『エンゼルバンク』は「転職」をめぐる物語です。 『ドラゴン桜』もそうですが、この作者の 自己啓発的なシナリオはなんとも僕の興味を惹くもので、 とりわけ僕は就職にも転職にも苦労した経験があるので、 これらのマンガはよく読んでいます。 この巻では就職や転職に欠かせない「面接」についてのくだりで 僕も共感したのですが、 それは、 「(数十分程度の)短時間で、その人が優秀かどうかとかわからない」 という意見でした。 よく、企業の人事担当者が執筆しているとかいう就職指南本とかで 「その人が優秀かどうかは、一目でわかる」なんて 書いてあることがあって、僕は、 「これほど傲慢な物言いはないな」と鼻白む思いで読んだりします。 僕はそういう審美眼を持つ人がいる、という可能性を否定しませんが、 (「この人の眼は本物だな」と思わせる人もいます) 「一目でわかる」系の本を読んで エリートを選抜した割には御社の業績は平凡ですねえ、と 皮肉を言いたくなったり、 某自治体の採用担当者が書いた本にも 「一目でわかる」的なことが堂々と述べられてあって、 ああそれでここの自治体職員には不祥事が多いんだな。と 思わず嫌味を言ってしまうことがありました。 もちろん、面接をなくせとか言いたいわけではなく、 面接してその人についてわかることは決して小さくないでしょう。 ただ、ほんの十分程度しゃべっただけで その人の能力を全て見通すことが果たしてできるんかいな。 (できる。と強弁している人や本は本当に多いです) 第一印象をそのまま能力評価に置き換えているのではあるまいか? (第一印象こそがその人の全ての能力を表している、  と言い切っている論述も驚くことに存在します) 同じ「一目でわかる」的な物言いでも、 「我が社に必要かどうかは、一目でわかる」という限定的な言い回しなら そうかもしれないな。と納得できるのですが 「その人が優秀かどうかは、一目でわかる」という一般化された言い回しを 平気で使う人がいて、僕はその人の会社には入りたくないなあ。と思います。 面接はともかく、 僕も「最初はこいつようわからんかったけど、実はめっちゃ仕事できるやん」 なんて、部下を見直したりしたことはよくありました(逆もあったけど)。 第一印象は大概間違いがない。という意見は普段から結構よく耳にしますが、 僕は、最初の出会いだけでその人をこんな奴だと決めつけてしまったら 後が面白くないなあ。と思うのです。
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ドラゴン桜外伝モーニングKC 著者:三田紀房出版社:講談社サイズ:コミックページ数:1冊(ペ発行年月

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