RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

アドミニストレータ・システムクラッシュ

タイトルは宮沢章夫氏の小説のパロディです。

この一週間で、「administrator」とキーボード入力する速さは

関西で五指に入るレベルに達したのではないかと思われる私です(嘘)。

普段は会社で(情報)システム保守担当をしている私ですが、

ここのところ社内のコンピュータが立て続けに故障する事態に

見舞われていました。一台、また一台とサーバーから消えていく

PCを救う術も持たず、ただ座して死を待つ状況に。

どこの会社でも、セキュリティの見地からもインターネットとは別に

社内でイントラネットを構築するのが普通だと思いますが、

うちも例に漏れず社内にサーバーを設置して、各部署のパソコンを

LANで連携させていました。

しかし何十台もあるPCの一つが何らかの異常でサーバーに認識されなく

なったことがきっかけに、他を道連れにして次々とおかしくなってしまったのが

ここ一ヶ月の話です。

「システム担当ならなんとかせえよ」という声が聞こえてきますが、

通常、プリンタのインクを頼まれて交換する程度の仕事しかしていない自分が、

イントラネットから外れたPCをドメイン環境に復帰させるという方法を

知る由もありません。

なので、社外でメンテナンス契約を結んでいる業者にSE(システムエンジニア)を

派遣してもらうのが次の手立てなんですが、そこと連絡がつかず

結局、日常業務に支障をきたしている状態でした。素人の自分がいくら

いじっても、余計おかしくなるだけやし…

しかし、ここにきて新たなSEの人が出し抜けに当社を訪れたことから、

事態は一変。

リナックスのプロですよ」と紹介された、金髪パーマの風貌の若者。

果たしてこの人がなかなかの手練れで、故障パソコンを見るや

次々と故障箇所を指摘。小一時間キーを叩いたあと、見事

社内LANに復帰させてくれたのでした。

さすがプロ。そして、素人がいくら頭を捻っても解決不能

問題だったということも分かりました。

このSEの人は、もともと他の目的で当社を来訪したのですが、

私からの突然の要請に対し快く多くの時間を割いてくださり、

感謝してやみません。

「これぞ職業倫理やなあ」と前にも書いた同じことを考えました。

が、本当に大変だったのはここから。

修理の方法を教わったのは良いのですが、それがかなり複雑で

手間暇がかかること。まとめて全部、というわけにはいかず

1台1台の手作業に頼る他なく、結局、かなりの残業を経る

ことになったのは言うまでもありません。

タイトルの「アドミニストレータ」というのは、パソコンを修理するために

いちいち管理者権限(administrator)でログインし直さなければ

ならないことからです。

普段は、会社のパソコンは設定の改変を防ぐため、管理者権限を

持たない個々のユーザー名でログインします。

しかし、それを一つ一つ「アドミニストレータ」とぶつぶつ独りごちながら

ログインするところから始める苦労。 疲れました。